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話しかけたいけど嫌がられたらどうしよう。些細な行動で呆れられてしまったらどうしよう。

好きな人のことを考えていると、どうしても臆病になってしまう。

どれだけ想っていても相手がどう想っているかは分からない。

 

この片思いに決着をつけるため、私はとある占いサイトの申し込みページを開いていた。

 あとは申し込みボタンをクリックするだけ。

 震える手でなんとかボタンを押した。

 あとはお店に行くだけだ。

 

 私はこの占いで長い間悩んできた片思いに決着をつける!

 

片思い占いで相手はどう思ってるかがわかる

 

 私が申し込んだ占い師さんは実際にお店に行って、対面で占ってくれるタイプの方だった。

 他のサイトだと電話で出来るもの、チャットのやり取りだけで出来るもの。占いの種類があった。

 だけど話を聞いてほしいし、どうやって占うのか気になるから私は対面での占いを選んだ。

 

占「はじめまして~。本日はよろしくお願いします~」

私「こちらこそ、よろしくお願いします」

占「どういったことを占いましょうか?」

私「恋愛について、でお願いします」

占「承知しました。まずは貴女のお名前をこちらに書いて頂けますか?」

 

 差し出されたのはピンク色の上質な紙。ここに自分の名前を書くらしいけど、これも占いの一部なんだろうか。

 

私「あの、これも占いですか?」

占「はい。そうです。書いて頂いたお名前を霊視して、どんな人物なのか、どんなことを考えているのか探っていきたいと思います」

 

 霊視と言われるとなんだかすごいことが起きそうでワクワクする。

 私は占い師さんに見守られながら自分の名前を書き込んだ。

 

占「では視ます」

 

 占い師さんはそれだけ言うと目を見開き、私の名前を凝視した。瞬きすら出来ない、緊張感が場を支配した。

 

 

 

占「……なるほど。片思い中なんですね?」

私「……! はい!」

 

 当たっている。この人の霊視は本物だ……!

 片思いしていることをピタリと言い当てられてしまっては信じざるを得ない。本物の占い師だ。

 

占「このようにお名前を書いて頂ければ霊視致します。先ほども言ったように相手の気持ち、考えを知ることが出来ると思いますよ」

私「じゃあ……」

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占「ええ。片思いの相手がどう思っているかを占ってみましょうか」

 

 

片思い占いは名前だけでも当たる

 もう一度ピンクの紙に名前を書いた。今度は私じゃなく、相手の名前を。

 何度も見てきたし、何度も書いてきた。スマホを見なくたって相手の名前はすぐに書き込める。

 

占「では、同じように霊視します」

私「お願いします」

 

 さっきよりも長い時間、占い師さんは目を閉じていた。眉間に皺が寄り、物凄く集中していることが見て取れる。

 私のために本当にありがたいことだ。

 

 

占「……この方は、今は好きな人がいないみたいですね」

私「本当ですか⁉」

占「ええ。付き合っている人はいなさそうです」

 

 それを聞いて少し安心した。もしも彼女がいたら告白する以前の問題だったから。

 好きな人がいないのなら私でもチャンスがあるかもしれない……!

 

占「貴女のことは……嫌ってはいません。でもまだ特別な感情は抱いていないようです。今後に期待、ですね」

私「すごい……そんなことまで……。どうして名前を書いただけなのに、分かるんですか?」

占「もちろん視えているからですよ、この目で」

 

 そう言って占い師さんはウインクした。

片思い占いは当たる

 

私「告白とかってしても良いんでしょうか……?」

占「私が視た感じだと告白しても大丈夫だと思います。だた、時期が重要ですね……」

私「時期……?」

占「この方、かなり忙しい人のようで。今は仕事に手一杯みたいです」

私「確かに毎日忙しそうにしています……」

 

 占い師さんの言った通り、最近は仕事追われている。前にご飯に誘ったら仕事が忙しいと断られてしまったくらいには忙しそうだ。

 

占「今が重要な時期だと考えているみたいです。今後、仕事で成果を上げるためにも昇格するためにも」

私「告白しても大丈夫な時期はいつなんでしょうか……?」

占「そいですねぇ……三か月後……いや、四か月後かな。その時期には仕事が落ち着きます。成果も上がり、精神状態も安定していると思います」

私「じゃあ……四か月後に?」

占「ええ。良い返事が貰えると思いますよ」

 

 そこまではっきり断言されると安心出来る。

もしも断られて、今より関係が悪くなったらと考えると中々告白なんて出来ない。占い師さんの言葉が心強い。

あと四か月すれば私の片思いが終わる……!

 

占「そろそろお時間ですね……。最後に聞きたいことはありますか?」

私「物凄く失礼なことを聞いてしまうんですが……すみません」

占「大丈夫ですよ。思っていることを全て吐き出してしまいましょう」

私「この占いは当たりますか……?」

 

 恐る恐るそれを口にすると、占い師さんはふっと笑みを浮かべた。

 

占「当たるとか当たらないとかではなく、私は視えたことをそのままお伝えしています。この意味、分かりますか?」

私「はい……!」

 

 

まとめ

 結論から言うと、今の私はあの時片思いしていた彼と付き合っている。

 占い師さんの言った通り、四か月が過ぎるのを待ってから告白した。もちろん返事はYESだった。

 何もかも占い師さんが視えた通りだったのだ。

 私の長い長い片思いは終わり、今こうして毎日彼と楽しく過ごしている。

 

 辛い片思いをしているそこの貴方。

 一度霊視してもらってはいかがでしょうか。

 占い師さんは何もかも視えています。

 貴方の未来を教えてくれますよ!

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