こんにちは。チコです。仕事に家事に育児…
現代の母親のなんと多忙なことでしょう。
「少しでもいいから、ゆっくり寝たい。」
「自分の時間が欲しい。」
「思うようにやりたいことができない」
なのに、
いつまでも、ぐずって泣き止まない。
遊んでいて寝ようとしてくれない。
寝たかな?と思って寝ようとすると、すぐに起きてしまう。
などなど。
あなたの、事情や気持ちなどお構いなしで、
自由に行動する子どもに対して、
ついついイラっとしてしまい、大きな声をだして怒鳴ったり、
ついには叩いてしまう。
子どもは泣くばかりでちっとも言うことをきいてくれない。
そんな姿にまたイライライライラ…(エンドレス)
そんな、悪循環から脱出するための対処法をお教えします。
●子供が寝ないと叩く前に…あなたのお子さんがなかなか眠ないのはなぜでしょうか? 子どもの生活リズムを見直してみましょう。
・朝は決まった時間に起きるようにしているか
・日中はしっかり活動しているか
・お昼寝は 20~30 分以上していないか
・寝る2~3時間前に夕食をとるようにしているか
・お風呂をシャワーだけで済ませていないか
・寝る 2 時間前にテレビやスマホなど光の刺激が強いものを与えていないか
・静かにリラックスできる環境が整っているか
これらの事をチェックして改善することで、
子どもが寝付きやすい環境を作ることができます。
しかし、これらの事を改善しても、
なかなか眠らなくて、
イライラさせられてしまうことがあるかと思います。
では、
あなたの、そのイライラは、
子どもが寝なくてイライラしているだけでしょうか?
子どもを叩いてしまうその衝動は、
本当に「子どもが寝ないから」だけでしょうか?
●イライラして叩いてしまう本当の原因はなんでしょうか?
私には小学生になる息子がいますが、
その子が 1 歳になる頃に、
仕事をするため、
保育園に預けました。
久しぶりの仕事にアタフタしながら、子どもを迎えに行き
家事をこなし
息子を寝かしつけてから
次の日の朝食の準備や残りの家事をこなす。
そして、
朝は、好き嫌いの多い息子に朝食を食べさせ、洗濯や掃除をすませて、
保育園に行くのを嫌がるのをなんとかなだめ、車に乗せて保育園へ。
先生に預けるも、ワンワン泣きじゃくる息子を
泣く泣く預け後ろ髪引かれる思いで職場へ向かう。
そんな毎日の繰り返しで、自分の時間はどんどん減っていき
やりたいことがやりたい時にできないことへの
不満が少しずつ募っていきました。
その中で、息子が寝たくないとダダをこねるようになり、
ついには手をあげるようになってしまいました。
自分の気持ちの行き場所がなくなって、
かなり精神的に追い詰められていた事に
私自身が気づけていなかったために、
立場の弱い子どもに矛先が向いてしまった結果だったと思います。
そのことに気づけたのは、いつものように寝ない息子に対して、
手を振り上げたとき、
息子がとっさに自分の身を守ろうと、
反射的に両腕で頭をかばった時でした。
その怯えた表情や瞳を今でも忘れません。
反射的に守ろうとするほど、
私は息子を叩き続けてきたのかと思い、ひどく、後悔しました。
それ以来、私は自分の生活を見直し、自分のイライラの原因が
「何事も完璧にこなそう」と
思っていることだと気づきました。
自分一人で頑張りすぎていませんか?
イライラの原因が、自分の「完璧主義」であることに気づいた私は、
自分の生活を改善しようと行動しました。
まずは、家事です。
全てを完璧にこなそうとするあまり、
つい自分のキャパを超えて、無理を重ねてしまう。
なので、
「ここまでできれば OK にしよう」と
自分が家事に求めるハードルを下げることにしました。
そして、
疲れて家事ができない日や仕事で失敗した日も
「できない日があってもいいんだ」と
自分で自分を許してあげることにしました。
そして、家族や職場の人に事情を話して、
家事や仕事を分担してほしいことを相談しました。
そうすることで、
1 人で抱えて込んでいた重荷が減り、
少しずつ心に余裕がうまれるようになりました。
●子供が寝ないと叩く前に…そもそも子どもは機械じゃない
子どもがなかなか寝てくれないことも含め、
子どもは必ずしも、あなたの言うことを全てきく機械ではありません。
確かに次の日の事を考えれば、早く寝てほしいし、自分も体を休めたい。
そう思うあまり、つい強制的になってしまい、
イライラの原因を一つまた一つと増やすことにつながってしまいます。
あなたに感情があるように子どもにも感情があり、
一人一人に性格や個性があります。
なかなか寝てくれない理由も、もしかしたら、
「今やっていることを満足するまでやりたいからなのかもしれません。」
「暗い部屋で寝るのが怖いから寝ようとしないのかもしれません。」
「保育園や幼稚園で嫌なことがあったのかもしれません。」
いろいろな睡眠に関する対処法を試しても、
あまり効果が得られなければ、
まずは子どもの気持ちに寄り添うところから始めてみてはどうでしょうか。
●何よりもあなた自身を大切にする
あなたは
「イライラしてはいけない。」
「子どもに怒ってはいけない。」
「できない自分はダメな人間だ。」と
自分を責めてはいないでしょうか?
自分で自分を罰することは一見正しいことかもしれませんが、
それは自分自身を追い込み、自己肯定感を下げてしまい
負のスパイラルに陥いる要因になってしまいます。
「人間は、失敗してなんぼの生き物です。」
失敗することで、次への成長に繋がります。子育ても一緒です。
間違ってもいいのです。失敗してもいいのです。
もし、子どもを叩いてしまったら、
まずは、「ごめんね」という気持ちを伝えましょう。
大切なのは
「自分はなんてダメな親だ。こんな自分は母親失格だ。」と責めるのではなく、
「どうして叩いてしまったのだろう。イライラの原因はなんだろう」
と自分の行動を見直してみることです。
そして、 「イライラする原因をどうしたら改善できるだろう」と
自分の気持ちと向き合ってみることです。
「うまくできなくても大丈夫」と自分を許してあげましょう。
言葉がうまく伝わらない小さな子どもでも、
あなたの様子や表情をちゃんと感じ取っています。
あなたが、笑顔でいられることが、
子どもにとって、何よりの幸せになるのです。
●まとめ
子どもは親の思い通りには
なかなか動いてくれません。
なぜなら、彼らも一人の人間だからです。
あなたにいろんな感情や想いがあるように
子どもにもいろんな感情や想いがあります。
それを、
無理に抑え込もうとしたり、頭から否定したりすると、
かえって逆効果になってしまいます。
一つ一つの気持ちにあなたが向き合い、認めてくれる事で、
子どももあなたを信頼して、良好な親子関係を築けていけるはずです。
あなたの優しくて暖かいその手は、
決して子どもを叩くためあるのではなく、
この世でただ一人の小さな命を
大切に守り、育むためにあるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。