こんにちは、二児の子育て真っ盛りのチキンです。
上の子が生まれてから早4年。
触れたら壊れてしまいそうな、小さな小さな赤ちゃんも、
今では毎日元気に走り回っています。
母一年目、そんな赤ちゃんと対面して、
初めて知ったことがたくさんありました。
新生児黄疸というものを知ったのもその頃でした。
新生児黄疸とは、生まれたばかりの赤ちゃんの、
白目や肌が黄色く見える状態のことです。
ほとんどの場合は、生後1週間~2週間の間に
消失することが多いです。
元々赤ちゃんは、赤血球を大人よりも多く持って
生まれてきます。
そして、お母さんのお腹から出て、
その赤血球は少しずつ壊れて量が減っていきます。
その際、赤血球が壊れるときに、
ビリルビンという黄色い色素ができます。
このビリルビンは通常肝臓で処理され、
体の外へ排出されるのですが、赤ちゃんの肝臓や
消化管機能はまだまだ未熟です。
さらに、ビリルビン産出量が小児や成人よりも
多いにもかかわらず、排泄速度は遅い。
すると、体内に増えすぎたビリルビンが、
皮膚や粘膜に沈着し、黄疸が起こるのです。
新生児黄疸があまりにも重症化すると、
核黄疸という状態になることがあります。
核黄疸とは、異常に増えたビリルビンの一部が、
脳の中枢神経核と、延髄の神経核に沈着するために
起こる黄疸のことです。
これを放置すると、
脳性マヒのような後遺症が残ることもあります。
しかし、現在では出産した病院で、
慎重にスクリーニング検査が行われており、
異常値だったとしても、すぐに適切な治療が行われます。
知っておこう!新生児の黄疸は再発するの?
多くは、生後1週間から2週間で消失する
といわれる黄疸ですが、ごく稀に黄疸が蔓延し、
一度下がった黄疸が、また強くなることもあります。
その場合に心配されることは、
肝臓の障害や胆汁の排泄の問題です。
胆汁排泄の障害が原因の場合、
考えられるものに胆道閉鎖症があります。
胆道閉鎖症の特徴は、腸管に胆汁が排出されず、
うんちが灰白色になることです。
黄疸が長引いていて、一度下がった黄疸が
再び強くなったと感じた時には、
赤ちゃんのうんちの色にも気を付けてみてください。
実際どうなの?新生児の黄疸は便秘が原因って本当?
新生児黄疸の原因が便秘・・・
というのは遠からず近からず、のようです。
まずビリルビンを体外に排出するには、
便として排泄することです。
病的黄疸を引き起こす原因疾患には、
消化管が閉塞していて、便を出すことができないなどの
消化管の異常や、先天性の胆道閉鎖症などがあります。
このことから、便秘が直接の黄疸の原因というよりは、
黄疸を引き起こす疾患が便秘も引き起こす、
と考えたほうがスムーズでしょう。
どちらにせよ、赤ちゃんの黄疸が心配なときには、
赤ちゃんの便の状態にも気を付けてみてください。
便の状態に問題を感じるときにも、小児科などを受診し、
その際に黄疸の相談をしてみるのもよいと思います。
赤ちゃんのからだの中は、まだまだ未熟です。
そのことから起きる、大人にはないトラブルもたくさんあるので、
少しでも不安に思うことがあれば、
すぐに小児科を受診し、検診の際に相談などしてみると
よいかもしれませんね。
読んでいただきありがとうございました。