当記事は『花の宿 松や』(栃木県日光市)の宿泊レビューです。
料理や温泉などについて、実際の様子を感想とともに紹介していきます。
『花の宿 松や』は東武鉄道・鬼怒川公園駅から徒歩3分!
”駅から道路を渡ってすぐ”というアクセスの良さに加え、沿線には「東武ワールドスクエア駅」もあります。
館内は大正ロマンを代表する画家「竹久夢二」の絵画がそこかしこに飾られ、まさに美術館さながら!
夢二ファンやレトロ好きにはたまりません。
そして何といっても、鬼怒川を臨む渓流温泉は圧巻でした。
「自然に囲まれ、心も体も癒されたい」という人は必見です。
それでは早速『花の宿 松や』の魅力を見ていきましょう!
花の宿 松やのレビュー!本当に素敵すぎる宿の正直な感想!
それではここから、『花の宿 松や』の館内をレビューしていきます。
《お部屋》
私が宿泊したのは、鬼怒川渓谷に面したお部屋でした。
部屋タイプ |
和室10畳 |
宿泊料金(+入湯税) |
¥23,100(+¥150) ※時期によって異なります |
洗練された和室の床間には、竹久夢二の掛け軸が!
館内パンフレットも夢二仕様になっています。
窓の下には鬼怒川が見えます。実は私が宿泊した夜はなんと警報級の豪雨で、川が大荒れ!
心配だったのですが、無事に夜を越せました^^
翌朝は雨も上がり晴天に。
川の流れも落ち着いて、小鳥のさえずりや虫の声も聞こえてきました。
ちなみに、テーブルにはこんな可愛らしい案内がありました。
私が宿泊中にお部屋に虫が来ることはありませんでしたが、これも自然が多い旅館ならではですね。
《館内》
夢二の絵が目当てでこの宿をチョイスしたほど”夢二フリーク”な私にとって、館内はパラダイスと言っても過言ではありません!
美術館感覚で館内を散策しました。
エレベーターにも、
窓ガラスにも夢二の絵が!
光で見えやすくはないかと思いますが、夢二の絵が描かれた灯籠も置いてありました。
フロント横には「夢二亭」というコーナーがあり、座敷でウェルカムドリンクを飲みながらゆったりとくつろぎしました。
《お土産》
栃木名物や夢二グッズがたくさん並んでいます。
閉館してしまった日光夢二美術館の画集も売っていました!
「夢二せんべい」というゴーフルは、松やオリジナルのようです。
花の宿 松やの料理は地元&旬の食材がふんだんに使われ大満足のお味!
花の宿 松やの料理には、地元産や旬の食材がふんだんに使われていました。
会場の雰囲気もよく、大満足の一言です。
会場は4階の『花月亭』というところでした。
個室になっていて、他のお客さんを気にせず静かに食べられます。
そしてやはり、ここにも夢二の掛け軸が!
コースターや箸入れにも夢二の絵が施されています。
《夕食》
本格的な懐石料理です。献立はこんな感じ。
食前酒 |
季節の果実酒 |
先附 |
料理長から ご挨拶代わりの一品 |
膳彩 |
プチトマト蜜煮、合鴨コーヒー煮、 ヤングコーン真砂和え |
椀物 |
おくら擦り流し、磯部寄せ、鱚揚げ浸し |
向附 |
お刺身、生湯葉 |
温物 |
フカヒレスープ煮、胡麻豆腐 |
焼物 |
なす味噌田楽、海老、里芋、粟麩 |
台の物 |
霜降り高原牛のすき焼き鍋 |
お食事 |
鯛の釜飯 |
留椀 |
赤だし |
香の物 |
お漬物色々 |
甘味 |
和三盆テイストの水羊羹 酒粕ソース |
この中で特に印象的だったのは、合鴨のコーヒー煮。
とろけるほどに柔らかいんです!
「コーヒーで煮ると柔らかくなる」というのはよく聞きますが、
本当に口の中に入れるとほろほろとなくなってしまう感じでした。
デザートの水羊羹もとっても上品な味です。
ボリュームたっぷりの料理の後でしたが、軽くてペロッと食べてしまいました!
《朝食》
体に優しい、健康的な和食御膳です。
ご馳走盛り |
湯葉白酢あえ、ちりめん山椒、こんにゃく味噌 |
滋味 |
朝粥、お漬物、納豆、サラダ |
温物 |
だし巻き玉子、牛カルビしぐれ煮、湯豆腐、塩鮭 |
ご飯 |
白米(栃木産コシヒカリ)、味噌汁 |
デザート |
レモン牛乳、アールスメロン |
日光と言えば湯葉!湯葉の和物は絹のように滑らかでした。朝粥は寝起きの体に染み渡ります。
デザートのレモン牛乳は、濃厚でありながらスッキリしていてとても美味しかったです。
花の宿 松やの温泉は情緒・雰囲気のある渓流温泉!
現役時代は大変お世話になりました。
栃木県鬼怒川♨️花の宿松や東武浅草駅・JR新宿駅-特急にて「鬼怒川温泉駅」まで2時間。
「特急リバティ会津」→「鬼怒川公園駅」直通。
「特急(スペーシア)きぬ」→「鬼怒川温泉駅」でお乗り換え
「鬼怒川温泉駅」から「鬼怒川公園駅」まで在来線にて3分。 pic.twitter.com/bncUKZDmYW— わんわんトラベルサービス BRUSHWOOD DOG RAILWAY GROUP (@66JpNQd2YPsp3uJ) June 2, 2023
花の宿 松やの温泉は、情緒溢れる渓流温泉です。
温泉内は素晴らしいのですが撮影NGなので、代わりに渡り廊下をパシャリ。ここも風情があって素敵です。
今回は大浴場と露天風呂のみの利用でしたが、貸切風呂もあるらしいですよ。
《大浴場》
天井が高く広々としていて開放感があります。
木の天井が年季を感じさせるのですが、これもまた風流です。
洗い場の数も多く、使い心地もバッチリでした。
《露天風呂》
木に囲まれた岩風呂です。木が屋根のように生い茂っていて、木の葉の間から空が見えます。
しかしこの晩は、あいにくの大雨・・・。
晴れていたらきっと星空が見えたのに!
雨が上がった翌朝、リベンジを兼ねてもう一度入浴。
この時は川のせせらぎや鳥・虫の声が聞こえて、たっぷりと自然を堪能することができました。
綺麗にお手入れされているのですが、自然の趣をそのまま残した岩風呂なので、足元は気をつけた方がいいかもしれません。
雨の日は特に滑りやすいので、要注意です!
《湯質》
透明で滑らかなお湯でした。
クセがないので、にごり湯やとろみのあるヌルッとしたお湯が苦手な人でも抵抗なく入れると思いますよ。
熱めのお湯が好きな私には、少しぬるめに感じました。
しかし驚くほどに体が温まるんです!
入浴後もずっとホコホコしていて、芯まで温まったのがよく分かります。
この日はかなり歩いたので、足がパンパンになっていたのですが、温泉を出た後はすっかり軽くなっていてびっくり!さすがは鬼怒川の湯・・・身をもって効能を実感しました。
まとめ
『花の宿 松や』の宿泊レビューは以上になります。
ここは食事も温泉もかなり本格的で、鬼怒川という環境が存分に活かされた旅館でした。
そして目玉はなんと言っても、大正ロマンを代表する竹久夢二!
夢二フリークなら、一度は訪れたい場所でしょう。
今回はお会いできなかったのですが、女将さんが夢二を敬愛しているそうです。
もしお会いできたら、夢二トークができるかもしれませんね。
他にもお客さんが結構いたようですが、それをほとんど感じさせないほど静かでした。
「お客さんがそれぞれの時間を過ごせるように」という配慮が感じられます。
鬼怒川で静かなひとときを過ごしたい人には、自信を持って『花の宿 松や』をおすすめします!