日本三景の一つにも数えられる、安芸(あき)の宮島。ここは島そのものが御神体とされています。
今回紹介するのは、そんな宮島で最も目を引く『厳島神社』です!海に浮かぶ神社の干潮・満潮時・・・それぞれの魅力に迫っていきます。
プラス、周辺で食べ歩いた美味しいものの情報もお届けしていきますね♪
ちなみに広島駅〜宮島港は
広島駅→(JR山陽本線)→宮島口→(フェリー)→宮島港 |
と、乗り継ぎがうまくいけば30分ほどで到着できます!
広島駅には新幹線も通っているので、遠方からのアクセスでも乗り換えが少なくややこしくないのがポイントです^^
それでは、どうぞ!
厳島神社の干潮時は
まずは、厳島神社の干潮時の様子をお届けしていきます!
桟橋から神社に向かって歩いていくと、干潮時の厳島神社はこんな風に見えます。
「海に浮かんでいるのがトレードマークの厳島神社、潮が引いていたら普通の神社なのでは?」とお思いではありませんか?
その答えはNO!なぜなら、ここでは干潮時ならではのお楽しみがあるからです。
こちらは「鏡の池」。湧き水が手鏡のような形になっていて、干潮時のみに浮き出てきます。
ここに中秋の名月が反映する様は、その美しさから厳島八景の一つに数えられているそうです。
「揚水橋」の近くにも別の鏡の池があり、この中には大きな石が置いてあります。
これは「卒塔婆石(そとばいし)」と言い、島流しにされた平康頼が老女を思って石に歌を書いて流したものが、ここに流れ着いたのだとか。
「天神社」には、学業の神様とされる菅原道真公が祀られています。ここは丹で色付けされていないので見逃してしまいがちですが、絵馬の奉納所があるので願いことのある人はぜひお忘れなく^^
ちなみに丹を塗っていないのは、ここが他の社殿より新しい建物だからだそうです。
「能舞台」。ここも素木の建物なので、比較的新しい建物ということでしょうか。手前には、足場のようなものが伸びていますね。
「反り橋」は、歩いたら筋肉痛になりそうなほどの急傾斜!その傾斜角の鋭さは、干潮になるとより一層際立って見えます。
神社の中心部「高舞台」から、
突き出すように出た「火焼前(ひたさき)」。ここからの大鳥居は最高の眺めです。干潮時は足元まで露わになっていますよ!
こんな風に、足元まで歩いていくことも可能です。
真下から見上げる大鳥居は、迫力満点!なんとこの大鳥居、地面に埋まっているわけではなく、あくまで“置いてある”のだとか!
60トンを超える大鳥居は、腐敗しにくい楠を利用しています。また、鳥居自体は固定されていないものの、地中には杭を打ち込んであるようです。
海で自立するための工夫が凝らされた大鳥居は、3年半の大修繕を経て2022年にリニューアルされました。ぜひ足元まで歩いていき、その迫力と職人の知恵と技を味わってみてください^^
大鳥居の真下から見た社殿と弥山です。こうして見ると、結構距離がありますね。
大鳥居の近くを散歩する鹿たちを発見!これも干潮時ならではの風景ですね^^
厳島神社の満潮時は
お次は、厳島神社の満潮時の様子をお届けします。
干潮時の項の一枚目と同じアングルですが、やはり満潮時は雰囲気が変わりますね。
水面に反映する社殿と、霧のかかった弥山が神秘的です。満潮時は社殿の中を歩いていると、足音が海に吸い込まれていくように静かでした。打ち寄せる波音だけが響きます。
干潮時に見えた鏡の池も、この通り海の底です!
干潮時に歩いて行けた大鳥居も、すっかり海の中。これで自立しているとは、ますます信じられません!
絶妙な位置まで迫ってくる海水。
さて、再び高舞台に来ました。改めて火焼前から大鳥居を眺めてみると・・・
全く違う景色が目に映ります。大鳥居が波の力で押し流されていかないのが、本当に不思議で仕方ありませんでした。
ここで、もう一つ「台風や大波の時、社殿はどうなるの?」という疑問が。そこで床板を見てみると・・・
わずかに隙間が空いていて、風が通り抜けるようになっています。目を凝らすと、隙間からはっきりと水も見えました。
これこそが台風・大波を切り抜ける工夫!この隙間を波が通ることで水圧が分散され、床板が割れるのを防いでいるようです。
足音が波に吸い込まれてしまうような不思議な感覚は、この隙間があるためかもしれませんね^^
《おすすめ♪ろかい船》
昔ながらの櫓(ろ)櫂(かい)で漕ぎ出す、ろかい船。満潮時はぜひ、ろかい船に乗って波風を肌で感じながら、大鳥居をくぐってみましょう!
桟橋→厳島神社に向かう途中でのぼりを発見したので、乗せてもらうことにしました。このあたりから出発します。
海の中の大鳥居をくぐる瞬間は、超スペクタクルです!
真下からパシャリ。見上げていると首が痛くなるほど高〜い!
この時、正確には満潮ではありませんでした(満潮時は鳥居の色が変わっているところまで水位が上がるようです)。しかし、ろかい船で大鳥居をくぐるのは干潮時にはできないお楽しみ♪
編笠を被って、船頭さんのお話を聞きながら束の間の航海を味わう・・・。穏やかな波音と潮風がまた心地よく、贅沢な時間でした^^
厳島神社の食べ歩きの楽しみは
厳島神社周辺は、食べ歩きのメッカです♪
今回は私のイチオシを3つ紹介します。
【「紅葉堂」の揚げもみじ】
宮島表参道商店街で人気No.1を争う「紅葉堂」の揚げもみじは、広島の定番土産・もみじ饅頭を揚げたおやつです。
注文してから揚げるので、常に揚げたてアツアツを食べることができます^^私は極寒のフェリーを降りた後に食べたので、この温かさが身に染みました。
定番のあんこの他に、クリーム、チーズ、瀬戸内レモンなどのフレーバーもあり。ソフトクリームと組み合わせた「揚げもみソフト」も人気です。
ふわふわの生地と、サクサクの衣がたまらない逸品!
【「三遊姫(みゆき)のにぎり天】
こちらも表参道商店街内にあるお店。プリップリのにぎり天は、かまぼこのような歯応えとフレーバーの多さが売りです。
・ねぎたこ
・チーズベーコン
・アスパラベーコン
・いかげそ
・青ネギ生姜
・・・などなど。私は「ねぎたこ」を注文しました。
なかなかのボリューム感です!タコの歯応えと、プチプチとしたネギが存在感アリ♪
私は店内で頂きましたが、棒状で食べやすいので食べ歩きにもってこいですね^^ (店内には有名人のサインがずらり!)
【「御茶処 沖みつ」の穴子めし】
厳島神社の唐門近くの路地を入ったところにある、穴場的なお店で食べた、名物穴子めし定食。
控えめな蒲焼のタレは、穴子そのものの美味しさを尊重しているような品の良い味。その名の通り「甘味処」なのですが、本格的な穴子めしが食べられて大満足でした^^
ちなみにこの建物は、築100年を超える古民家で「伝統的建築物」に採択されています。訪れた際はぜひ、穴子めしや甘味とともにその風情も味わってみてください^^
まとめ
厳島神社のレビューはいかがでしたか?超有名スポットだけあって、「一度は訪れたい」と思ったことのある人も多いですよね。
しかし、私は「一度」と言わず「二度」訪ねてみることをオススメしています!なぜなら、「干潮時」「満潮時」で見える景色・楽しみ方が違うからです。(満ち引きは潮見表をチェックしてください)
また、今回はその比較をメインにお話ししたので、「社殿の中が気になるよ〜」という人は、ぜひ実際に足を運んでみてください♪
そして参拝の後は、商店街で美味しいものを食べて癒される・・・これが私の提案するモデルプランです^^