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大分県の温泉地・由布院の中でも、特に人気のあるスポット『金鱗湖』

今回はそんな『金鱗湖』の魅力や、楽しみ方をご紹介いたします。

 

『金鱗湖』は、JR由布院駅から徒歩30分ほど。温泉街には可愛らしいお店がたくさん並んでいるので、散策を楽しみながら向かうのがオススメです。

 

もしくは人力車に乗せてもらい、俥夫さんと語らいつつ向かうのも風流かも・・・♪

 

それではどうぞ!

 

 

金鱗湖の楽しみ方をご紹介♪

 

『金鱗湖』には、どんな楽しみ方があるのでしょうか?

ここで欠かせないのは、『金鱗湖』の特徴を知ることです!知識があると、より楽しみが広がりますよ^^

 

では、ざっくりとその特徴を紹介していきますね!

名前の由来

泳ぐ魚の色に輝いて見えたから

広さ

面積0.8ヘクタール、周囲約400メートル、

水深(最深部)2メートル

生息する魚

鯉、鮒、ハヤ、うなぎ、鯰、ティラピア(豊後鯛)、グッピー、すっぽん亀、石亀など

気軽なお散歩コースとして楽しめる広さです。

水深は2メートルと、かなり浅いですね。

緑に囲まれた『金鱗湖』は、元々「由布岳の下に位置する池」=「岳ん下ん池」と称されていました。

 

『金鱗湖』の名付け親は、毛利空桑(もうり・くうそう:大分の儒学者)。岳ん下にある温泉・通称「下ん湯」に宿泊した際、湖の様子を見て名付けたのだそうです。

どことなく、フランス印象派が描くような水辺を思わせる風景。

由布岳に立ち込める白い霧が、そう見せるのかもしれません。

 

この時はお昼前頃でしたが、秋・冬の早朝の由布院では朝霧が発生し、これがお盆に霧を乗せたように見えることから「盆霧」と呼ばれ、由布院の名物とされているのだとか。

 

その秘密は『金鱗湖』の湖水にあって、

 ・地底から清水&温泉の湧水がある

 ・流入する5河川のうち、30℃の温泉水が流れる河川がある

これらの条件によって湖水温度が高くなり、気温の低い時に温度差が生じて霧が発生する・・・というメカニズムだそうです。

自然が織り成す、奇跡的な現象ですね!

 

温泉宿でゆったり朝風呂を浴びていた私はまんまと見逃してしまったのですが(笑)、朝霧に包まれる『金鱗湖』には、きっとモネの絵画のような景色が広がっていたのだと思います^^

私が訪れたのは、10月下旬。早くも紅葉が色づき始めており、平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

気温が低いからか?10月でもサザンカが咲いているくらいだったので、紅葉もやや早いのかもしれません。紅葉が見たい方は、そのあたりも要チェックです!

 

 

《マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館(閉館)》

湖畔にある黒い木の建物の2階には「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」がありました。

 

残念ながら閉館してしまいましたが、ここには「色彩の魔術師」と呼ばれたマルク・シャガールの独創的かつファンタスティックな作品の数々が展示されていました。

 

マルク・シャガールはフランスの画家ですが、実はロシア出身。

スペインで生まれ、フランスで画業を営んだピカソと通じるものを感じます。

「ピカソもシャガールもフランスが育てた」とおっしゃる人も多いようです^^

 

フランス音楽に例えるなら、シャガールの絵はラヴェル、金鱗湖の風景はドビュッシーという感じでしょうか。

 

ラヴェルもドビュッシーも「印象主義」の作曲家であることから、あくまで私の主観ではありますが、ドビュッシーを思わせる『金鱗湖』と、ラヴェルを彷彿させる「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」の相性は最高だったと思います。

 

本当に閉館が惜しまれます・・・。復活求む!

 

 

金鱗湖を散策してみたら…

『金鱗湖』を散策していると、

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湖上にポツンと佇む、石造りの鳥居を発見しました。

『金鱗湖』の湖畔には、湖を背に聳え立つ「天祖神社」があります。

社殿はこちら!

「天祖神社」と『金鱗湖』には「竜神伝説」が残っており、ここはパワースポットとしても知られています。

ぜひ本殿にも立ち寄ってみて下さい。

 

さて、湖に戻りましょう!

前章でお伝えしたとおり、

湖畔を歩いていると、悠々と泳ぐ魚たちに出会えます。

金色の鯉を発見!

この日は曇天だったので、あまり光が反射しませんでしたが、毛利空桑が見た金色の魚はおそらくこの鯉のことだったのでしょうね。

 

ちなみにこの鯉を見つけた人には、幸福が訪れるというジンクスがあるそうです。

散策中は湖面に目を奪われがちですが、

ふと空を見上げた時の緑や紅葉も美しいので、ぜひお見逃しなく!

 

そろそろ周遊を終えようとした時、「ポン、ポポン・・・」と何やら柔らかな音が聞こえてきました。

なんと、ハンドパンの演奏者が。これはラッキー♪

スイス発祥のハンドパンは、優しく丸みのある音を響かせる楽器で、その音色にはリラックス効果があると言われています。

 

輪郭を滲ませたような音は色彩感を感じさせ、『金鱗湖』の景観にぴったり・・・。まるで湖に溶けていくようで、しばらく聞き入ってしまいました。

 

 

金鱗湖のカフェで喫食も楽しい♪

『金鱗湖』の湖畔にはカフェがあり、ここから湖を眺めるのもオススメです^^

 

撮影当時(2019年10月)は美術館の1Fに設けられていたカフェでしたが、美術館閉館後も引き続き営業しているのか、新しくオープンしたのか・・?

 

情報が不確かで恐縮ですが、公式HPによると現在カフェは「CAFE LA RUCHE (カフェラリューシュ)」という名で営業しており、内装は6年前と変わっていないようです。

(ちなみに2Fにはギャラリーショップがあります)

ウッド調の椅子やテーブルが揃う、落ち着いた雰囲気の店内。私が座った窓際の席からは、

テラス席を通して、『金鱗湖』を眺めることができます!

ちなみに、「LA RUCHE」はフランス語で「蜂の巣」を意味するそうで、パリにある集合アトリエ兼住宅の名を引用しているのだとか。

 

店名には「人々の憩いの場となるように」という願いが込められているそうで、やはりここにもフランスが登場!

アイスクリームを注文しました。チョコレートがウサギの耳のようで可愛らしいですよね!自然な甘さのバニラアイスは、チョコレート、ホイップ、ブルーベリージャム・・・と、付け合わせを変えてさまざまな味を楽しむことができます♪

 

ただし、2025年現在も提供されているのかは不明です。ベーカリーカフェである「CAFE LA RUCHE」では焼きたてのパンが有名なので、今度尋ねたときはクロワッサンとか食べてみたいなぁ。

 

まとめ

「金鱗湖」の紹介は以上になります。

 

神社や由緒ある旅館に囲まれた金鱗湖は、和を感じさせる風景でありながら、フランス芸術のような雰囲気を持つ不思議なスポット。

 

フランスの絵画や音楽が大好きな私にとっては、モネの絵が目に浮かんだり、ドビュッシーの音楽が頭に流れてきたりするような、ワクワクする場所でした!

 

温泉水が湧き、流入するという、温泉地ならではな湖水を持つのも魅力的ですよね。神秘的な朝霧の源が、ここ『金鱗湖』にあると知り、湖の性質も学んでみると奥が深いなぁ・・・と感じました。

 

由布院へ旅行の際は、ぜひ『金鱗湖』の景色も楽しんで下さい^^

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