当記事では『舞妓茶屋 相馬樓(そうまろう) 竹久夢二美術館』の見どころを紹介しています!
ここは山形県酒田市にある美術館。
JR酒田駅から車で5分ほど(日和山公園方面)です。
相馬樓の見どころは、ズバリ3つ!
- 国の登録文化財に指定されている建物
- 竹久夢二の展示室
- 酒田舞妓
情緒と趣に溢れた、美しい屋敷。かつて賑わった酒田の町の面影。そして、滅多にお目にかかれない舞妓さんの演舞・・・。
一歩踏み入ると、そこは別世界でした。この感動は、酒田に訪れるすべての人に味わってもらいたい!
そんな熱意を持ってお届けしております^^
それでは、どうぞ!
舞娘茶屋 相馬樓に行ってきました♪
『舞妓茶屋 相馬樓』は江戸時代に「相馬屋」として創業された料亭でした。大正期には画家・竹久夢二や作曲家・中山晋平などの著名人も訪れたとのこと。
平成12年に修繕工事が行われ、現在は「酒田舞妓」と「お雛様」をテーマにした施設として運営されています。
よって、建物内には随所に「雛壇」を彷彿とさせる鮮やかな赤が使用されているのです。
と、いうわけで最初に足を踏み入れたこの部屋は・・・
真っ赤な壁紙に囲まれた、モダンで優雅な空間でした。ここはお茶が楽しめる「くつろぎ処」。扇形の座布団がキュートです♪
順路を進んでいくと、もっとコンパクトな坪庭がありました。
綺麗だな〜と思ってよく見てみると、ガラスでできた石でした!辺りに散りばめられているのも、玉砂利ではなくガラスです。この美しさは写真では伝わりきらないので、ぜひ生でご鑑賞あれ♪
1F奥には、可愛らしいステンドグラスが!修繕工事の際に寄贈されたものだそうです。現代的なデザインが目を惹きます。
2Fの客間には、一面に椿が描かれたこんな可愛らしい襖がありあました!修繕工事をプロデュースした泉椿魚(いずみ ちんぎょ)が描いたものだそうです。
ここは蔵座敷。右手に襖があり、和室がひっそりと佇んでいます。
ある客間の一角。職人技の光るデザインが目に飛び込んできました。天井、照明、窓、どれも凝っているのですが、ごちゃごちゃせずまとまっていて、粋です!
四季の植物が描かれた障子戸。渡り廊下で発見しました。
ナマコ壁に囲まれたこちらの蔵は、「雛の蔵」です。中は撮影できませんでしたが、可愛らしいお雛様や土人形が展示されているので是非!
舞娘茶屋相馬樓の竹久夢二美術館も鑑賞♪
『舞妓茶屋 相馬樓』の一室は、竹久夢二美術館になっています!撮影はできませんでしたが、ここではその様子をお伝えしていきますね。
竹久夢二は大正ロマンを代表する画家。彼の書いた美人画は、数多の乙女の心をときめかせてきました。
<からふねや>
夢二はここ酒田に3度も滞在し、当時の相馬屋に「からふねや」という作品を寄贈しました!この美術館の目玉と言っていいでしょう♪
「からふねや」は夢二の代表作の一つ。提灯を持った和服姿の女性の絵で、線が細く体をS字にくねらせており、典型的な夢二式美人の作品です。
<夢二と3人の女性>
夢二の創作のヒントになったという、夢二の愛した3人の女性に関する資料が展示されています。
この3人は夢二を語る上で欠かせない存在です。ここの美術館は、とりわけこの3人に関する資料が多いのが特徴。夢二マニアの私でも、初めて目にする写真がたくさんありました!
ここで、“3人の女性”を簡単に紹介しておきますね^^
- 岸たまき
夢二の妻となった、唯一の女性。
- 笠井彦乃
夢二が最も愛したと言われる女性。
- お葉
代表作「黒船屋」のモデルとなった女性。
たまき、彦乃は大きな目が印象的です。お葉はどこか儚げで、しんなりした雰囲気を持っています。
3人の写真を見ていると、いかにして夢二式美人が完成したのかが分かってきますよ。
<畳の美術館♪>
相馬樓の中にある美術館ということで、この部屋は座敷になっています。これが私的には高ポイントでした!
この時たまたま他のお客さんがおらず貸切状態だったので、畳に腰を下ろして壁一面の絵を眺めることができたのです♪
繊細な肉筆画や、レトロな版画のコレクションに囲まれて、ゆったりした至福のひと時を過ごすことができました^^
相馬樓のみどころを紹介♪
相馬樓に来たなら、「酒田舞妓」は外せません!
演舞鑑賞は1日1回。14時から3分間行われます(2023年11月時点)。
会場は2階大広間、座席は60席程度で全て自由席です。(座布団席、椅子席があります)
当日券も購入できますが、定員いっぱいで受付が終了してしまうので注意が必要です。
私が鑑賞した日は団体旅行客がいたので、ほぼ満席。無事当日券を買えましたが、心配な方は予約しておくと良いかも。
演目は以下の通りです。
① 庄内おばこ |
娘の農作業を描いた作品。 |
② 季節の踊り |
月替わり。 |
③ 酒田甚句 |
北前船と賑わう酒田の街の様子。 |
(演目中は撮影禁止!)
たおやかな舞妓さん・芸妓さんたちの立ち振舞いにうっとりしてしまいました・・・
人生初の舞妓鑑賞かつ舞妓さんに関する知識はゼロでしたが、素晴らしい演舞を見ることができて大満足です。たまに聞こえてくる庄内弁が、とっても可愛らしい^^
演目終了後は、記念撮影コーナー!
お客さんは「待っていました!」とばかりに、こぞってシャッターを切っていました(笑)私も便乗♪
右側の橙色の着物の方は三味線を演奏していた芸妓(地方「じかた」)さん、中央の方は初々しい舞妓さん。
左側の黒い着物の方は芸妓の「小夏さん」です。ちなみに、私は受付で小夏さんに出迎えられ、チケットを買いました^^
小夏さんは芸妓さんになったばかりだそうです。今回の演舞では舞妓さんと一緒に踊りを披露していましたが、芸妓さんの踊りが見られるのはかなり珍しいとのこと。
舞妓さんが芸妓さんになるには、芸や作法を極め5年以上の修行を積む必要があるそうです。
素晴らしい芸や所作の美しさは、厳しい修行の賜物なんですね。想像もつかない世界ですが、私にとっては永遠の憧れです^^
まとめ
相馬樓のレポ&見どころ紹介は以上になります♪
ここは
・建築好き
・歴史好き
・夢二好き
・舞妓ファン
にはたまらない、豪華絢爛・ロマン溢れるお屋敷です。
今回は利用しませんでしたが、相馬樓には「舞妓御前」なるものがあります!14時からの公演とは別枠で、舞妓演舞を見ながらお食事ができるというものです。
こちらは要予約。お食事の内容は「うな重」「舞妓ちらし」「懐石」などから選べるようになっているので、気になる方はぜひチェックしてみてください♪
おススメのおみやげはコチラ♪
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