当記事では、愛知県犬山市にある野外博物館『明治村』の魅力をご紹介します♪
明治村は、本物の明治建築を集めたテーマパークです。ここに訪れれば、明治時代の技術や文化に感動すること間違いナシ!懐かしのフードが揃っていて、食べ歩きを楽しみたい人にもオススメです^^
アクセスは犬山駅から岐阜バス(約20分)を利用、車なら中央自動車道・小牧ICで降りると便利です。それでは、どうぞ!
明治村の楽しみ方は
『明治村』の楽しみ方は、何といっても建築巡り!
明治村は1丁目〜5丁目のエリアに分かれており、敷地面積はなんと約100万㎡。大変広いので、村内バスや蒸気機関車を利用するのも手です。
建築物はもちろん、建物内での企画展・常設展も見逃せません。そして各エリアにはレトロ感・高級感を楽しめる食事処もあります。
建物・グルメについては後ほどピックアップするので、ここではその他の注目ポイントをお伝えしていきますね。
《明治体験》
2丁目・レンガ通りに面した「ハイカラ衣装館」では、ドレスや女学生の袴、書生服などを着て記念撮影が出来ます♪
・記念撮影コース
・村内散策コース
の2コースが用意されており、村内散策コースは衣装を纏ったまま村内見学ができるサービスです。私が訪れた日は、袴姿の女の子たちが数組歩いていましたよ^^
《ショッピング》
村内の買い物スポットは以下の通り。
ミュージアムショップ |
1丁目 |
SL東京売店 |
5丁目。 オリジナルのお菓子、雑貨 |
帝国ホテル売店 |
5丁目。 帝国ホテルオリジナル商品 |
和小物雑貨「楽」 |
4丁目。 風呂敷、お香、陶磁器など |
品川硝子ショップ |
4丁目。 切子、琉球硝子やガラスビーズなど |
《散策も楽しい!》
村内の見どころは建物だけではありません。
聖ヨハネ教会堂付近の「森の小径」のそばにある小池では、こんなのどかな光景が。
11月下旬、村内の紅葉が赤く染まりつつありました。
木に囲まれている1丁目は、自然に癒されたい方にピッタリです。
SL名古屋駅(4丁目)〜SL東京駅(5丁目・北口ゲート)には蒸気機関車が通っています。
市電名古屋駅(4丁目)〜市電京都七条駅、市電品川燈台駅(3丁目)に渡る線路を走るのは、京都市電。
どちらも片道500円(子供300円)です♪
5丁目には山形県・天童市の眼鏡橋があります^^
国内で最もポピュラーな長崎の眼鏡橋との決定的な違いは、床面。
天童眼鏡橋は水平ですが、長崎の眼鏡橋は中央が盛り上がるように湾曲しています。
明治村の建物は見ていても見ごたえ◎
『明治村』の60を超える建物の中には、国指定重要文化財や、映画やドラマのロケ地となった場所もたくさん!
ここで紹介するのはほんの一部ですが、その魅力をご覧ください^^
【一丁目】
《三重県尋常師範学校・蔵持小学校》
洋風建築の特徴が見受けられるこの建物は、小学校教諭の育成校として津市に建設されたもの。その後、昭和3年に名張市に移築され、小学校として使用されました。
建物内には、当時使っていた教材などが展示されています。
窓枠や足踏みオルガンなど、教室の中にも文明開化の流れを感じます。
《聖ヨハネ教会堂》 *国指定重要文化財
ロマネスクの建築様式をベースに、ゴシックの特徴が取り入れられたハイカラな建物。2階は会堂、1階は日曜学校などに使用されていたそうです。
骨組みが顕になったアーチ状の天井は、室内に開放感を与えています。
トレーサリーの美しいステンドグラス!昭和9年の室戸台風により破損しましたが、保存修理によって輝きを取り戻しました^^
《森鴎外・夏目漱石住宅》
「偉人坂」を下ると、紅葉に囲まれた日本家屋が見えてきます。なんとここは、森鴎外と夏目漱石が過ごした借家!(尚、ルームシェアではなく、鴎外が住んだ13年後に漱石が借りたとのこと^^)
漱石はこの家で「吾輩は猫である」を執筆したそうです♪
《三重県庁舎》 *国指定重要文化財
明治天皇も行幸したという三重県庁舎は、映画・NHKドラマなどの舞台にもなっています。
・玄関を中心に左右対称の造り
・玄関に車寄を置く
・前面にベランダを設置
・・・といった、明治初頭の木造洋風庁舎の典型的な特徴を持つ建物です♪
ちなみに設計を手がけた清水義八は、先に紹介した「三重県尋常師範学校・蔵持小学校」の設計者でもあります。
【2丁目】
《札幌電話交換局》 *国指定重要文化財
石造りの外壁は、当時(明治33年)高価だった交換機を火災から守るためのもの。中は木造になっています。
常設展では、電話機の変遷(進化)を見ることができます♪
【4丁目】
《第四高等学校武術道場「無声堂」》
現在の金沢大学に建てられた、木造平屋建て&切妻つくりの道場。柔道・剣道・弓道の稽古が行われていたそうです。
学生時代、剣道部だった私はなんだか懐かしい気分に^^
剣道場は踏み込みの衝撃を和らげる強めのスプリングが入っているのが特徴。さらに床には、共鳴用の溝も掘られていました。
「気剣体一致」が命の剣道!この道場ならいい音が鳴り、気持ちのいい一本が取れそうな気がします^^
開放的な弓道場。的屋は茅葺で、いい感じに光が差し込んでいました。
【5丁目】
《聖ザビエル天主堂》
フランシスコ・ザビエルの来日を記念して建設された教会。カトリックらしい豪華な装飾が目を惹きます!
ケヤキを使って、ゴシック様式を見事に再現。
内陣にはザビエル、大天使ミカエル、聖ヨハネなどの7体の聖像が並んでいました。
ステンドグラスは色ガラスに白ペンキで模様を描き、外に透明ガラスをはめるという二重構造になっています。鮮やかな発色が特徴的ですね。
ちなみにここは、映画「クロサギ」や「さよならドビュッシー」のロケに使用されました。
《金沢監獄中央看守所・監房》
「監獄則並図式」に則って建設された監獄で、八角形の看守所(見張り)から5つの棟が生えるように設計されています。
「網走監獄」なんかも同じ造りですね。
《帝国ホテル 中央玄関》
20世紀の建築界の巨匠と呼ばれたフランク・ロイド・ライトが設計した、帝国ホテル(旧)の玄関部分。前庭の池も再現されています。
建物内は大谷石の彫刻や素焼きテラコッタ、金箔などの装飾が散りばめられ、玄関部分だけなのにスケールの大きさを感じさせられます♪
椅子や照明などのインテリアもレトロで可愛らしいので、ぜひ中に入って見てください^^
明治村は食べ歩きも楽しい♪
『明治村』では、食べ歩きを楽しむこともできます。
今回は、私が食べたメニューを紹介していきますね^^
- 食道楽の「カレーパン」
2丁目・札幌電話交換局の前にある屋台で購入できるカレーパンは、揚げたてのホカホカ&サクサク!
パンを丸ごと揚げたカレーパンというのは「ちょっと重たいな」と苦手意識があったのですが、これは全く圧迫感がありません!
揚げたてのおかげで脂っこさも軽減されているし、中のカレーも爽やか。小ぶりなので、色々なメニューを食べ歩きしたい人にもオススメです!
ちなみに中の具は、鶏肉とピーナッツにスパイスの効いたカレーがたっぷり絡んでいました。キーマカレーとしてご飯にかけても絶対美味しいと思います。レトルトで販売してくれないかな(笑)
そんな絶品カレーパンをベンチで食べていると・・・
猫ちゃんが正面に座って、まじろぎもせずカレーパンを見つめてきました。すごい眼力・・・!
ところが私が完食すると、隣で食べ始めたカップルのところにさっさと移動!今度はそのカップルに熱い視線を送りはじめました。なんて現金な猫ちゃんでしょう(笑)
- デンキブラン汐留バーの「日本酒アイス」
(2024年5月〜、改修工事のため休業中)
「デンキブラン」は神谷傳兵衛が考案した、日本初・ブランデーベースのカクテル。ここではデンキブランの他に、香竄(こうざん)葡萄酒やショコラなども味わうことができます。
明治村の中では、「大人な味」を楽しめるスポットかな?
私がここで頼んだのは「日本酒アイス」。純米吟醸「三諸杉」を使ったソフトアイスです。
ねっとりと粘り気を感じるアイスで、食べ応え抜群。口に入れると日本酒の風味が鼻先に漂ってきます。
想像以上に日本酒の主張が強くて、いい意味でびっくりしました!甘みの中にコクと風味があって、「お酒を飲んでるのか、アイスを食べてるのか?」と不思議な感覚に。これは病みつきになりますよ〜♪
しかし、気づくと顔が真っ赤っか!(笑)食べやすいのでペロッと平らげてしまいがちでが、お酒が弱い人は注意が必要です。
ちなみにここには、名物「デンキブラン」のアイスもありました。工事が終わったら、食べに行きたいなぁ。
まとめ
いかがでしたか?
『明治村』の楽しみ方は、“明治期の建築技術・文化を知る”というのが王道!その他にもグルメ、ショッピング、野外散策、SL・市電乗車、なりきり・・・などのお楽しみが盛りだくさんです。
「じっくり見たい派」の私は今回、
・滞在時間3時間
・1丁目、2丁目、4丁目、5丁目を散策
という感じで過ごしました。
3丁目も見たかったのですが、とても時間が足りず・・・;
とにかく広いので、「全エリアを回ってしっかり学びたい!」という人は一日コースを計画しておいた方がいいかもしれません。
ぜひ旅の参考にして見てください♪