当記事では、『宮沢賢治童話村』の旅行記をお届けしています♪
大谷翔平選手の故郷として有名な岩手県花巻市ですが、ここは宮沢賢治の聖地でもあることをご存知でしょうか?
花巻には
・宮沢賢治記念館
・宮沢賢治イーハトーブ館
・山猫軒
・イギリス海岸
・・・などなど、宮沢賢治に関するスポットが点在しています。
今回取り上げる『宮沢賢治童話村』は、中でも最大規模の施設です!新花巻駅から車で約3分というアクセスの良さもGOOD♪
宮沢賢治が好きな人にはもちろん、「童話の世界に浸りたい」「子供心を取り戻したい」という人にもオススメです。
宮沢賢治童話村の旅行記です
それではどうぞ、『宮沢賢治童話村』の旅行記をお楽しみください♪
入り口は「銀河ステーション」。『銀河鉄道の夜』のジョバンニ&カムパネルラの旅立ちの場所です。ここをくぐって、賢治ワールドへと出発します♪
銀河ステーションの付近には、賢治の物語に登場する仲間たちがちらほら。
『オツベルと象』の象を発見。『オツベルと象』は、賢治の作品の中でもかなりブラックなお話です。
こちらは『やまなし』!小学校の国語でお馴染みの人も多いのでは?水の中を描写した、色彩感ある美しい作品です^^
先頭に「石っこ賢さん」が乗っている銀河鉄道。
「石っこ賢さん」とは、賢治の幼少期のニックネームです♪
賢治は鉱物マニアで、石を集めるのが大好きでした。
「妖精の小径」には、水晶のオブジェが点々と・・・曇天の昼間でもこの美しさ。まるで銀河鉄道の停車駅のようですね。
ここにはスピーカーが設置されており、小川のせせらぎとともに賢治作品の朗読が聞こえてきます。
『月夜のでんしんばしら』を見っけ!電信柱が小径を行進しています^^版画のようなテイストが、物語のイメージにぴったりです。
「山野草園」の池の奥には、「南十字星」がありました。南十字星は、銀河鉄道の終着駅です。有名な星座ではありますが、星座の中で最も小さいのだとか。
この一帯には、賢治作品に出てくる山野草がたくさんあるので、ぜひ探してみてください♪
ここは「天空の広場」と呼ばれています。右手に見える建物が「賢治の学校」、左手の緑の中に見える建物が「賢治の教室」です。
野外ステージ。ここではコンサートを開催したり、映画の上映会をしたりするそうです。
過去には映画『風の谷のナウシカ』を上映したこともあるのだとか!確かに、宮沢賢治とジブリの世界観は親和性が高いかも。
宮沢賢治童話村の賢治の学校とは
ここからは『宮沢賢治童話村』のメイン「賢治の学校」の様子をお届けします。
「賢治の学校」に入る時には「のっぽになるゲート」をくぐります。このゲートを進んでいくと・・・あれれ、ノッポになっちゃった!?目の錯覚を利用したギミックが仕掛けられています^^
「のっぽのゲート」の両サイドには、星座が散りばめられています。知っている星座は見つかるでしょうか?
さて、建物内には5つの部屋が用意されています。
ファンタジックホール |
宇宙の部屋 |
天空の部屋 |
大地の部屋 |
水の部屋 |
ファンタジックホールで賢治の世界に誘われ、
宇宙〜空〜大地〜海と、だんだん降りていくようなストーリー仕立てになっているのです♪
《ファンタジックホール》
ファンタジックホールに入ってパッと目に入るのは、真っ白な壁に浮かぶこの壁画。
木の形をしていますが、その中に銀河鉄道や月夜のでんしんばしらが描かれています。
手前に置いてあるのは「賢治の椅子」。ここに座って記念撮影しましょう!
《宇宙の部屋》
この部屋は星空で埋め尽くされています。
キラキラと輝いて、まるで大きな万華鏡の中に入ったような感覚です。天の川も見えますよ!
《天空の部屋》
宇宙と大地の間を表現した“空”の空間。イーハトーブ上空を流れる風雲をイメージしているとのことです。
《大地の部屋》
この部屋には大きな植物や虫がひしめき合っています!自分が小さな虫になって、草の根をかき分けて進んでいくような感覚です。
すぐそこまで迫ってくる虫や草花に興奮して、写真がブレてしまいました(笑)
《水の部屋》
最後は水中。海底から水面を見上げ、色とりどりの光のゆらめきを眺めるような・・・そんな空間。
『やまなし』に登場するサワガニたちが見ていたのは、きっとこんな景色なのでしょうね。
謎の存在「クラムボン」の笑い声が聞こえてきます^^
《おまけ》
5つの部屋を出たところに、ドールハウスが展示されていました。よく見てみると・・・
『セロ弾きのゴーシュ』でした!
賢治の作品は、こんな風に具現化できるのが魅力ですよね。絵本もたくさん出ていますし。
視覚的にイメージしたり、表現したりしやすいのが人気の理由なのかもしれません。
看板の後ろを覗き込むと・・・あらあら、可愛い後ろ姿^^
この2人は『双子の星』に登場する、健気な星の双子ちゃんです。
宮沢賢治童話村の賢治の教室とは
ここからは『宮沢賢治童話村』のもう一つの目玉「賢治の教室」をご紹介します♪
賢治の教室はデッキを登ったところにあり、ログハウスになっています。デッキからは童話村全体〜近隣の山を一望することができ、この眺めがまた絶景です。
「賢治の学校」が賢治ワールドに“浸る”空間だとすると、「賢治の教室」は賢治ワールドを“学ぶ”部屋になります。しかし、小難しくはないのでご安心を♪
各部屋にはテーマに準えたアイテムが展示されています。
植物の教室 |
動物の教室 |
星の教室 |
鳥の教室 |
石の教室 |
《植物の教室》
賢治の童話に登場する植物と、その解説が展示されています。サワガニたちが見ていた例の「ヤマナシ」もありました♪
《動物の教室》
『どんぐりと山猫』の猫や、『ツェねずみ』のネズミなど・・・。お馴染みの動物が、賢治の童話と絡めて解説されています。
《星の教室》
ここは星座のオブジェの展示室です。賢治作品の一節とともに、神話などを紹介。
覗き穴のある不思議な箱も置いてあります。これはぜひ、覗いてみてください^^
《鳥の教室》
ここは暗転しては灯り・・・を繰り返す、不思議な部屋。電気がつくとディスプレイされた鳥たちが姿を現します。『よだかの星』の主人公・ヨダカもいましたよ^^
鳥の目や翼の仕組みについても詳しく解説されていました。分かりやすいながらも、かなり専門的です。
《石の教室》
鉱石の標本や顕微鏡写真と併せて、賢治作品の一節を紹介している部屋です。
ログハウスには5つの教室の他に、「森の店っこや」というミュージアムショップもあります。花巻の特産品や、賢治の童話にちなんだお菓子などが勢揃いでした。お土産はぜひここで!
まとめ
『宮沢賢治童話村』は、宮沢賢治の描く世界を再現した美術館です。ワクワクするような、でもどこか儚いような、そんな賢治の世界観を見事に表現しています。
難しい知識は必要なく、子供から大人まで楽しめる場所ですが、これから訪れる方にはぜひ賢治作品を読むことをオススメします!
賢治の童話に親しんでいれば、何倍も想像力が膨らむことでしょう♪
また、花巻にある他の賢治スポットも巡るのであれば、レンタカーを利用すると便利です。お腹が空いたら童話村の隣のレストラン『山猫軒』でランチも◎。
ぜひ『宮沢賢治童話村』を訪ね、賢治ワールドの虜になってください♪
おススメのおみやげはコチラ♪
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