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やってしまった!
そう思った時には既に時遅し。
私が好きになった相手は会社の上司でした。歳は五つ上で仕事も出来て優しい人。だけどその人は“既婚者”でした。
既婚者に片思い。この気持ちを誰かに相談することも出来ず、かと言って気持ちに踏ん切りをつけることも出来ず。ままならない日々が続いていました。
そんな中、とあるサイトで見つけた占い師の先生。
なんと得意分野が恋愛、片思い、不倫、略奪愛。
このサイトを見た時、直感しました。この占い師さんになら話しても大丈夫かもしれない。
居ても立っても居られず、私はすぐに占ってもらおうと予約を取りました。
占いで既婚者に片思いしている事を相談した
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恐る恐るお店の中に足を踏み入れると、そこはまるで異空間でした。
普段見かけることのない大きな水晶玉がエントランスに鎮座していました。
明らかに俗世とはかけ離れている。そんな凡な感想を抱きながら、迎え入れられたのは占い師さんがいる奥の部屋でした。
非凡な雰囲気に誘われるがまま、私はついに占い師さんと対面したのです。
占「はじめまして。本日はよろしくお願い致します」
私「こちらこそお願いします」
占「何を占いましょうか?」
何を、と問われて言葉に詰まりました。
“既婚者の上司を好きになってしまった”
それを言うには勇気が必要だったのです。
占「周りの人に言いにくいことでも大丈夫ですよ。絶対に他言はしませんし、誰にも言えず悩んでいるからこその占いです」
私「ありがとうございます。……恋愛について占ってもらいたいのですが」
優しい占い師さんを信じて、私はついに打ち明けました。
私「今、好きな人がいます。相手は……既婚者なんですけど……」
占「なるほど。霊視で視てみましょうか。相手のお名前をここに書いていただけますか?」
私「名前ですか……?」
占「はい。フルネームでお願いします」
名前を書くだけの占いなんて初めて聞いた。だけどこの占い師さんなら信頼出来そう!
スマホの連絡先とにらめっこしながら、私はその相手の名前を書き込みました。
好きになってもいいかを占いでみてもらった
占「では……視ます」
私「お願いします」
カッと目を見開くと、占い師さんは一ミリも動かなくなってしまいました。
声をかけようか迷ったのですが、事前に調べていたサイトにも霊視は集中して行うもの、途中で話しかけたりしないでくださいと記載があったため、そのまま占い師さんが動き出すまで待ちました。
占「……この相手、会社の人ですか? しかも目上の方ですよね」
私「はい。私の上司です」
まだ何も話していないのに……!
名前を見ただけで占い師さんは私との関係、相手の立場、年齢を言い当てたのです。
本当に視えているんだ……。
占「ここ数年でご結婚された方ですね?」
私「そんなことまで……!」
占「視えていますから」
視えている。簡単そうに占い師さんは言いましたが、私は驚きっぱなしです。確かにその人が結婚したのは去年の春。まだ一年と経っていなかったのです。
私「この人のことが好きなんですけど……このまま好きでいるのは良くないですよね? 好きなままじゃ駄目ですよね?」
占「……そうでしょうか。そんなことないと思いますけどねぇ」
私「だって私が近くにいて恋愛感情持っていたら、相手にとって迷惑じゃないでしょうか?」
絶対に迷惑に思われる。ずっとそう思っていたから不安で仕方がなかったです。この気持ちを隠さないといけないとずっと思っていました。
占「では、その相手からどのように思われているのか視てみましょうか」
好きな人にどう思われているかの占いは当たるの?
私「どう思われているか……」
占「はい。視てみましょう」
占い師さんはもう一度目を見開き、食い入るように私が書いた名前を見つめました。
どれくらい集中されていたのか分かりませんが、さっきよりは短かったように思います。
占「……可愛い後輩って思ってるみたいですね」
私「可愛いって……それ、恋愛感情ではないですよね?」
占「そうですね。この方はあなたに恋愛感情は持っていないみたいです」
はっきりと言われてしまい、心に穴があいたようでした。
やっぱり好きになってしまったのがいけなかったたんだ……。
占「恋愛感情はない……けど、想いを伝えてみるのはどうでしょうか」
私「え、無理ですよ……。嫌われちゃいます……」
占「この方は想いを伝えられたくらいで関係性が壊れたり、不倫に発展することはないと思います。誠実な方なので。もしも今、好きだという気持ちを抱え込んで悩んでいるのでしたら、思い切って想いを伝えてみてはいかがでしょうか?」
占い師さんにそこまで言われると、無理だとは言えませんでした。
実際、この気持ちを抱えたまま一緒に仕事をするのは辛いですし、捗りません。
大丈夫という占い師さんの言葉を信じて、私は思い切って上司に想いを伝えてみることに決めました。
まとめ
結論から言いますと、私と上司は付き合っていません。上司は一年前に結婚した奥さんと順風満帆な人生を送っています。
“既婚者なのは分かっています。断られるのも分かっています。それでも気持ちだけ伝えたいです。ずっと好きでした。”
私が言葉に詰まりながらなんとか伝えた気持ちを上司は困ったように笑いながら受け止めてくれました。
あの時、占い師さんが言ってくれたことは当たっていたのです。
上「ありがとう。好きって言ってもらえて嬉しいよ。だけど俺には奥さんがいるから。好きな女がいるから付き合えない。ごめんな」
そう言って優しく振ってくれました。その時に言われた言葉は今でも覚えています。
上司にこの気持ちを伝えるまで、ずっと心がモヤモヤして苦しかったです。
占い師さんに出会って、想いを伝えても大丈夫だと言ってもらえなかったらどうなっていたか分かりません。
もしかしたらストレスに押しつぶされていたかもしれないです。
許されない片思いをしているそこの貴方。
どうしたら良いのか分からず困った時は霊視占いがおすすめです。
ストレスや不安に押しつぶされる前に駆け込みましょう!
きっと占い師さんが貴方を導いてくれます。
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