こんにちは、二児の母 チキンです。
赤ちゃんの食物アレルギーは、離乳食を進めていくうえでは、
とても気になります。
でも、できるだけいろいろなものを食べさせてあげたいし、
味覚をしっかり育ててあげたいので、色々な食材を使って
作ってあげたいものです。
そんなときに意外と活躍するのがきな粉です。
きな粉は、大豆を炒って皮をむき、挽いた粉で、
たんぱく質が豊富で、栄養満点です。
ヨーグルトに混ぜてもよく、もちろん10倍粥やパン粥とも
相性ばっちりです。
しかし、心配なのはやはりアレルギーです。
きな粉の原料は大豆なので、アレルギーを起こすことがある、
「特定原材料に準ずる20品目」のひとつです。
大豆アレルギーを発症した場合、湿疹やじんましん、下痢・嘔吐
などの症状がみられることがあります。
初めは、同じ大豆食品でも豆腐から始めて、様子をみてから、
体調の良い日に、きな粉デビューをするとよいかもしれません。
他の食材もそうですが、初めての食材を与える場合は、
小児科の開いている午前中に、小さじ1杯から始めて、
様子を見てください。
また、万が一アレルギー反応が出た場合、
どの食材が、アレルゲンなのかが分からなくならないように、
初めて食べる食材は、1日1種類にしたほうが良いです。
◎判断はどうする? 乳児のアレルギーは
発疹で分かる?
乳児が食物アレルギーを発症した場合、
多くは、唇・舌・のどのかゆみ、じんましん、発疹、嘔吐、
下痢、鼻炎、せき、喘鳴、結膜炎などの症状があらわれます。
重症の場合、気道がむくんで呼吸困難になり、
血圧が低下してアナフィラキシーショックを起こし、
命に危険が及ぶこともあります。
この症状も個人差があり、一概にこれといった症状が
出るわけではなく、この中の一つだけが出ることもあれば、
いくつかの症状が出ることもあります。
食後30分以内に、じんましんや発疹が出て、顔がはれる
ようなことがあったときは、小児科を受診しましょう。
このときの状態を、携帯などで写真に撮っておくと、
受診の際に説明するのがスムーズになります。
また、ぐったりしていて、呼吸が苦しそう、下痢・嘔吐を繰り返す、
意識レベルが低下する、などの症状がみられる場合には、
大至急医療機関を受診してください。
◎子供に魚を食べさせたらアレルギーが!
対処はどうする?
魚の場合、魚種による構造の違いが少ないため、
魚アレルギーを発症する人の多くは、ほとんど、
すべての魚に対して反応することが多いです。
青魚の方が、アレルギーが出やすいといわれることもありますが、
IgE抗体の反応は、白身魚でも大差はありません。
しかし、魚にはDHEやEPAも豊富なので、
できれば食べられるようにしてあげたいですね。
そんなときは、竹輪や蒲鉾のような、すり身に加工したものなら、
アレルゲン性がかなり低下するようです。
ツナ缶なども、アレルゲン性が低下するといわれているので、
離乳食にも使いやすいです。
魚アレルギーを引き起こす原因物質は、「パルブアルブミン」
と呼ばれる、たんぱく質や魚のコラーゲンです。
このパルブアルブミンやコラーゲンは、加熱などの加工によって、
成分の構造が一部変わることがあります。
そのため、加工されたものなら、食べられることがあるということ
なので、すべての原因成分が無くなるわけではありません。
摂取する量によっては、加工品でもアレルギー反応が出るこが
あるので、食べさせる量には気を付けてください。
離乳食では、様々な食材の味、香り、食感を教え、
素材そのもののおいしさを感じてもらいたいです。
しかし、赤ちゃんのからだのなかは、まだまだ未熟で、
食べ物を、異物ととらえてしまうことも少なくありません。
これも、赤ちゃんのからだを守るための大切な反応なので、
アレルギーと上手に付き合いながら、食の楽しみを、
伝えていきたいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。