秋の「お彼岸」の時期。
お彼岸には、
お墓参りをして
仏様におはぎを供える、
ということは
誰もが知る
一般常識です。
これから【おはぎの隠語】などについての
豆知識、紹介させていただきます。
もしかしたらこの豆知識が、誰かにお話しする雑談の際に
役に立つかもしれません。（あずきだけに…ふふっ。）
まずはおはぎは、半殺しとか、
みなごろしとか言われているんです。
物騒ですよね。
それでは早速理由なども、見て参りましょう！
半殺しって、長野県ではおはぎのこと！
落語のネタになっていた！
「半殺し」というワードについて、
知っているかもしれませんが、ご紹介させて頂きます。
ここでいう「半殺し」とは、「おはぎ」を意味します。
これは長野県の方言というワケではありません。
おはぎを作る時に、「もち米」と「うるち米」を混ぜて蒸し、
潰す際の【潰し方】で、呼び名が変わるのです。
◎半分潰したもの→おはぎ（牡丹餅）
◎全部潰したもの→お餅「皆殺し（全殺し）」
といいます。
所によっては、小豆の潰し方で
☆つぶあん→半殺し
★こしあん→皆殺し
と言う地域もあるそうです。
この「半殺し（粒あんのぼた餅）」と「手打ち（蕎麦）」を
そのまま用いた落語があります。
「朝は半殺しにしようか？」『いや、手打ちにしよう』
と話をしているのを聞いていた聞き手側が、
「半殺しにされてしまうのか」と不安になるという、
意味を知る、知らないで生じた小話が有名です。
例えば、民家などに宿泊した際に、
家主の方が話しているのを聞いてしまったら、
かなり焦ってしまいますよね。
おはぎって、どんなもの？
意外と知らない、おはぎの豆知識！
春のお彼岸に、仏様に供えるのが「ぼた餅（牡丹餅）」で、
秋のお彼岸に供えるのが「おはぎ（お萩）」ということは、
誰もが聞いたことのある、お話だと思います。
それぞれ、春に咲く花、秋に咲く花ですが、
萩の花は潰した小豆の形に似ていることも、
由来の一つだそうです。
また、最近はおはぎもぼた餅も、ひっくるめて
「おはぎ」と呼ぶ方も多いようですが、
正式なおはぎは粒あんで、
萩の花のように、
小さく上品な俵型です。
ちなみに、ぼた餅はこしあんで
牡丹の花のように、
大きく丸型となっています。
この、あんこの状態の差は
「小豆」の収穫時期にも大きく関係しているのです。
収穫したての秋は
あずきの皮が柔らかいため、
皮を残したまま粒あんにしています。
春は保存していたあずきは
皮が硬くなってしまっているため
美味しくたべるために
皮を取り除き、こしあんにします。
「なんとなく」ではなく、
おはぎにも美味しく食べてもらうための
工夫がなされていることがわかります。
仏様に供えたお萩（おはぎ）、
いつ食べるのが適切でしょうか？？
「お彼岸になったし、お墓参りもして、
おはぎも供えた…けれど、
このおはぎはいつまで供えるの？」
と誰もが思う疑問だと思います。
中には、購入したおはぎには賞味期限が表示されているので
その期限が切れない内に、下げて美味しくいただく人、
こまめに作り変える人、
おはぎに拘らず日持ちするお菓子に変える人、
などなど、家庭によって違うかもしれません。
ちなみに、正式には
【彼岸の期間中の中日に供え、その日にお下がりを頂く】
とされています。
ですが目的としては
「ご先祖様の心と自分達の心を合わせる」
為にお供え物を供えるので、
そこまで拘らなくても良いかもしれません。
（ちなみに上記は「もち米」と「あんこ」、違う2つの物を
「合わせる」言葉の語呂から、ご先祖様の心と自分たちの心を
「合わせる」ということでそなえるようになったのだとか。）
つまるところ大事なのは、
ご先祖様を供養する気持ちが一番重要、
なのだと思います。
参考にしていただけたら嬉しいです。
それではここまで読んでくださり、
本当に本当に、ありがとうございました。
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