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当記事では、野外展示施設『金沢湯涌江戸村』のレビューをお届けします。みどころや楽しみ方を紹介しているので、興味のある方はぜひ目を通してみてください♪

 

『金沢湯涌江戸村』があるのは、“金沢の奥座敷”と呼ばれる湯涌温泉。金沢駅から車で約30分(バスもあり)の長閑な温泉地です。

 

金沢観光と併せて、湯涌温泉で湯治・・・そして『金沢湯涌江戸村』へ!そんなプランも素敵かもしれません^^

 

それではどうぞご覧ください☆

 

 

金沢湯涌江戸村のレビューです

『金沢湯涌江戸村』とは一体どんな施設なのか?

レビューとともに、ざっくりとご紹介しますね。

 

湯涌温泉バス停から橋を渡り、足湯を右目にまっすぐ進むと瓦屋根の入り口が見えてきます。

大人1人(一般)310円ですが、近隣宿「お宿 やました」での宿泊割引が利いて(だったような気がします)260円で入場できました♪

 

中は

町家・武家ゾーン(6棟)

農家ゾーン(4棟)と、それぞれ2つのゾーンに分かれています。

いずれも江戸時代の加賀藩を中心とする建物を移築保存したもので、“加賀百万石”時代の暮らしや文化、建築技術が垣間見える展示となっていました。

 

江戸時代は250年以上続いた平和の時代・・・ということで、商工業が発展→各地方で文化が栄えた時代でもあります。

 

そんな江戸時代、加賀藩は他の藩を圧倒する石高(119万5000石=現代の価値で3200億超)を収めました。この経済力のおかげで、金箔や加賀友禅といった工芸・文化が栄華を極めます。

 

“加賀百万石”の謂(いわ)れは、ざっとこんな感じです^^

簡単にでも良いのでこのあたりを念頭に入れておくと、より一層楽しめるかと思います。

 

カフェやショップのない、山と川と湯煙に囲まれた静かな展示場。

だからこそ、当時の人々の暮らしぶりや栄えた文化に思いを馳せる余白がありました。

 

ちなみに

雨だったからか・・・歩いていると、どこからともなく「ケロケロ」と可愛らしいカエルちゃんの声が。

カエルが苦手な母親は私にしがみついていましたが(^^;)、最後までカエルが姿を現すことはありませんでした どこにいたのかなー?

 

 

金沢湯涌江戸村のみどころは

『金沢湯涌江戸村』のみどころは、なんといっても重要文化財に指定されている建築群です!今回はその一部をご紹介しますね。

 

《町家・武家ゾーン》

「旧松下家」(国指定重要文化財)

 

旧北国街道(江戸時代に整備された、追分宿〜高田宿を結ぶ街道)にあった町家。農村に種苗を売りながら茶屋を営んでいたそうです。

 

小庇や石置き屋根に特色が残された小さな町家ですが、この写真のアングルでは屋根が見えず・・・申し訳ありません;

 

前項のカエルのくだりの写真(右)に、小さいながらも屋根が映っているので、気になる方は少し戻って見てください^^

 

「旧山川家」(県指定有形文化財)

金沢市の堅町で米仲売商や質屋として活躍し、茶の湯にも造詣が深かった旧山川家。

 

城下の中心地に建っていただけあって華のある見た目ですが、明治期に表構えは改装されているそうです。スムシコ(細竹の格子)はその時取り付けられたのだとか。左手には土蔵もありますね。

 

「旧石倉家」(国指定重要文化財)

鯖波宿の人馬継立問屋で、参勤交代の本陣(大名等の身分が高い人が泊まる宿舎)として利用されていた建物です。明治天皇が北陸巡幸で訪れたこともあるとか。

 

偉い人が利用していただけあって、表構えに天守のような威厳を感じます!

 

「旧平尾家」(市指定有形文化財)

土塀に囲まれた、江戸時代の下級武士の屋敷!妻壁(屋根の下にある三角形の部分の壁)の白漆喰が眩しいです。

 

《農家ゾーン》

「旧園田家」(国指定重要有形民俗文化財)

紙漉きの農家だった旧園田家。建物内には紙漉き道具なども展示されています。加賀奉書の中心地である二俣町で活躍しました。

 

《建物内の意匠にもご注目》

「旧山川家」の奥座敷は、壁一面が豪華なベンガラ色!

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畳敷きの床間&書院も立派で、時代を超えて“富”が伝わってきます・・・。

こちらは同建物「旧山川家」の茶室。奥座敷と打って変わって、ひっそりした空間です。

なんで茶室って暗くて狭いところが多いのかな〜と不思議だったのですが、この陰影にこそ「侘び寂び」の趣があるのかも・・・。なんて感じました^^

「旧石倉家」の天袋。なにこれ格好いい!!

金箔貼り&水墨画が施され、あまりに立派だったので思わずパシャリしていましました。まさに伝統工芸の極みです。

 

 

《かつての暮らしぶりにご注目》

建物内には、当時の暮らしぶりが分かる展示物があります。

「旧松川家」の帳場。よーく見てみると、番台に置いてあるそろばんが五つ玉でした。茶釜も置いてありますね。

「旧松川家」の台所。こういった台所を見るといつも「絶対に腰痛くなる!」と思ってしまいます。夏は暑いだろうし、冬は寒いだろうし・・・。

 

《建築の工夫にご注目》

「旧山川家」に置いてあった、木の継手のサンプル。釘を使わない伝統的な接合技法ですが、どうしてこれが頑丈な構造になるのか?どうやって思いついたのか?

偉大なる先人の、計り知れない知恵ですね・・・

 

《イベント展示もあるよ!》

『金沢湯涌江戸村』の恒例行事(なのかな?)、「和傘の花」です。旧山川家の吹き抜け部分に、色とりどりの和傘が展示されます。

 

こんなふうに空間を切り取っても素敵ですし、傘ひとつひとつに注目するとその雅な柄に目を奪われます^^

 

和傘制作のワークショップが開催されることもあるようなので、要チェックです☆

 

 

金沢湯涌江戸村の楽しみ方は

『金沢湯涌江戸村』の楽しみ方は、建築を見るだけに限らず!

 

《写真撮影を楽しむ》

『金沢湯涌江戸村』の中のフォトジュニック賞は、やはり「和傘の花」でしょうか。

手にとれる和傘も用意されています。表に出て、和傘を差しながら建物と一緒に写真を撮ったら、なんとも雅な一枚になりますね^^

 

施設内には、こんなフォトスポットもあります。

「旧石倉家」の本陣座敷にある、厚畳。

この部屋は天皇陛下や殿様が使用した・・・ということですが、実際にこの畳が置いてあったわけではないようです。

ただ、ここに座ると「やんごとなき人」になったような気分を味わえるので、ぜひ座ってみてください♪

(私はなぜか緊張しちゃってガチガチの正座になっていますが・・・笑)

 

《眺めを楽しむ》

金沢市街から車で30分・・・とは思えないほど、豊かな緑に囲まれた『金沢湯涌江戸村』。

特に農家ゾーンでは、建物とその緑が溶け込んで、長閑な風景が広がっています。

「旧松下家」の庭。建物が移築なので、実際にこのような庭があったのかどうか定かではありません。しかし、商売のいとまにこんな風にホッと一息つける空間があったとしたら良いな、と思いました^^

 

まとめ

『金沢湯涌江戸村』のレビューは以上です。

 

私が訪れた日はあいにくの雨でしたが、江戸時代の文化や暮らしが分かる展示を見ることができ、大満足の1日となりました♪

 

当記事を作成するにあたって、改めて“加賀百万石”の謂れや歴史を遡ったことでより理解が深まるとともに、思い出が鮮明に刻まれたような気がします^^

 

「勉強っていいな、歴史って面白いな」

『金沢湯涌江戸村』は、そう思わせてくれる展示場でした。

 

金沢へ旅行へ訪れる際は、ぜひ一足伸ばしてみてください。

温泉、金沢湯涌夢二館、玉泉湖・・・など、近隣スポットも充実していますよ♪

 

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