『夢二郷土美術館 本館』のクチコミと『夢二生家記念館』『少年山荘』のレビューをお届けしていきます♪
この3か所はいずれも竹久夢二の故郷・岡山県にあり、夢二ファンにとってはどれも外せないスポットです!
竹久夢二は明治〜昭和初期に活躍した画家で、おしゃれや流行に敏感な乙女たちの心を躍らせてきました。夢二の描く「夢二式美人」に憧れた少女は数知れず!
レトロブームの昨今、そんな夢二の魅力は採掘されつつあります。夢二が好きな人、興味のある人はぜひこの記事を参考にし、実際に足を運んでみてください。
夢二郷土美術館のクチコミ♪実際行った夢二大ファンの私がナビゲートします♪
『夢二郷土美術館 本館』のクチコミをお届けします。夢二めぐりの旅をするなら、ここからのスタートがオススメです!
『夢二郷土美術館 本館』は、岡山駅からバス・タクシーで約10分。アクセスしやすく、近くには岡山城や後楽園もあります♪
とんがり屋根と赤いレンガがトレードマークの建物です。見た目はこじんまりした印象ですが、展示は充実していますよ!
ここにはそばに大きな歌碑があります。竹久夢二の小唄 「まてど暮せど 来ぬひとを 宵待草の やるせなさ こよひは 月も出ぬさうな」と唄っています。
展示されている絵画ですが全国に数か所ある夢二美術館の中では、一番肉筆画が多いのがポイント。有名どころは「立田姫」と「西海岸の裸婦」ですね!
夢二といえば、粋な着物を身につけた女性やモダンガール、袴姿の可愛い女学生が定番・・・なのですが、この2作品はちょっと風変わりです。
「立田姫」は日本神話に登場する豊穣の女神を描いたもの。
「西海岸の裸婦」は、外国人女性を油絵で描いたもの。
題材や技法に意外性のあるこの2作品が、ここの目玉になっています!
とにかく圧巻の一言。多くの人に生で味わって欲しい作品です♪
企画展は1年に4シーズンあります。毎年冬は初代館長の「松田基コレクション」が開催され、地元の子どもたちの解説文が寄せられるという面白い試みもあり!
ちなみに、ショップ&カフェはこんな感じです。
ショップは「カワイイ」の宝庫です!何時間でも眺めていられそう・・・。私はここで、かなり奮発したお買い物をしました(笑)
カフェは「第6展示室」と呼ばれていて、夢二の絵や写真を見ながらの一服が叶う場所となっています♪お腹も心も満たされて、最高でした。
この黒猫は、ここの看板猫「黒の助くん」・・・の、イメージ!本館には、夢二の代表作「黒船屋」に登場する猫にソックリな黒猫がお庭番として勤務しているそうです。
私が遊びに行った日は、残念ながらお休みでした。唯一後悔があるとすれば、黒の助くんに会えなかったことですね!次回は会えるといいなぁ^^
夢二郷土美術館と夢二生家記念館にも行ってきました!
本館をご覧になった方は、ぜひ『夢二生家記念館』にも足を運んでみてください!
ここは竹久夢二が生まれ、16歳まで過ごした家。岡山からJR赤穂線に乗り約25分、邑久(おく)で下車します。
こんな標識が見えてきます。私は散歩がてら歩きましたが、駅からは1キロほどあるので、タクシーが楽かも。(バスはかなり少ないです!)
昔ながらの茅葺き屋根の家。これが夢二の育った家、遊んだ庭なんだ・・・。右手の建物は、「椿茶房」というショップ&カフェになっています。
庭には夢二の生誕100年を記念して寄贈された椿が。夢二は椿を描くことが多く、「玉椿」というデザインはグッズ化もされているほど人気です^^
建物内に入ると、早速夢二の描いた椿の絵が!夢二が姉妹や友達と、椿を囲んで遊んだ・・・そんな風景が思い起こされます。
お庭から柔らかく陽が差し込んできて、ノスタルジックな気持ちに。
夢二が踏んだ畳の上を歩いているなんて、なんだか不思議な気分です。窓際に椅子が並べてありますが、ここはビデオ鑑賞コーナーになっています。
さて、私が感激したのはなんと言ってもここ!夢二が過ごした子供部屋です。
窓が開いていますね。大好きなお姉さんがお嫁に行く時、夢二はこの窓から路地を通り過ぎていくお姉さんを見送ったそうです。
座ってみると、当時の夢二の目線を体験できます。この窓から、どんな思いでお姉さんを見送ったのでしょうか。そして・・・
夢二はお姉さんを見送りながら、お姉さんの名を窓枠に書きました。ガラス板で保護されているので、写真だと反射して見づらいかもしれませんがしっかりと「竹久松香」と刻まれています。
繊細で儚い絵を描く夢二の情緒は、この家で育まれたのですね。
ちなみにこの『生家記念館』には、作品展示コーナーもあります。ささやかですが、あまり他では見ない珍しい作品が揃っていました。
撮影禁止だったので、ここはぜひ実際に足を運んで確認してください^^
夢二生家記念館の少年山荘もまた必見の建物です☆
『夢二生家記念館』には、『少年山荘』という建物が併設されています。ざっくり言うと、夢二のアトリエ兼住まいです!
ドールハウスみたいで可愛いですよね。なんとこれ、夢二の設計なんだとか。夢二の貴重な建築作品ですよ!ちなみに実際は東京に建設されました。
1Fのテラスのすぐそばに、「憩い」という作品が展示されています。スタッフの方の話によると、「憩い」はこのテラスをモデルに描かれたのだとか。
まずは、こちらが「憩い」です。(大好きな絵なので、クリアファイルを買っちゃいました^^)
そして、テラスはこちら。
確かに似ているかも!さらに見上げてみると・・・
木の枝が頭上で絡まっていました。なるほど、ここに果実があったら完全に「憩い」と一致しますね!
アトリエは天井が高く開放感のある空間。その奥にある書斎は目の覚めるような白を基調とした清潔感のある空間です。ここには夢二が少年山荘で過ごしていた時の写真や遺品など、貴重な展示物が盛りだくさん。
書斎内には、夢二が手がけたセノヲ楽譜の表紙が展示されていて、BGMにセノヲ楽譜の楽曲が流れていました♪
これは夢二の遺品。アトリエに展示されていた写真の中に、この机と椅子がしっかり写っていましたよ^^
ここまで紹介した空間は洋風でしたが、住居になる部分は和を基調としているようです。
創作活動以外の時間は、畳の上でくつろいでいたのでしょうね^^
ダイニングには夢二になりきれるフォトコーナーもありました!
そうそう、この黒縁丸めがね!夢二といえば、この眼鏡をかけて頬杖をついているイメージです。やってみたかったのですが、背の低い私はコートを引き摺ってしまいそうだったので遠慮しました(笑)
さて、2階へ登ってみると・・・
本館のお庭番・黒の助くんのお部屋がありました!と言っても、黒の助くんは不在です(笑)隣には現代作家×夢二のコラボ展示室があります。
まとめ
『夢二郷土美術館 本館』で夢二の作品を堪能し、
『生家記念館』で夢二の幼少期に思いを馳せ、
『少年山荘』で画家・夢二の仕事と暮らしを知る・・・。
これが私の「岡山・竹久夢二巡り」のモデルプランです♪
全国津々浦々で夢二の展示会は企画されていますが、この3か所は最も竹久夢二と言う人物に歩み寄れる場所ではないでしょうか。
本当に「行ってよかった」の一言に尽きます!夢二フリークの私は、さらに夢二を好きになりました。
なお、本館から記念館・少年山荘まではガイド付きのタクシーもあるらしく、私も次回はぜひそちらを利用してみたいと思っています^^
興味のある方はぜひ、『夢二郷土美術館 本館』『生家記念館』『少年山荘』を訪ねてみてください♪
夢二氏のグッズ紹介♪
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